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読書感想文にも間に合う?!夏休みの中学生にオススメする読書七選

夏休みも早いもので後半戦に入りましたが、うちの子どもはいまだに読書感想文を書いていません。

子どもたちには本当に読書の習慣をつけて欲しいと願っています。でも今の時代、暇つぶしというとyoutubeなどの動画をはじめ無料のものがわんさかとあります。うちの子たちも御多分に洩れず、ほとんど本を読みません。

この夏休み前半には、「FGOの3周年福袋ガチャを引かせる」、「旅行に連れて行ってあげる」など様々なご褒美を用意して、なんとか「シェイクスピア物語」と「大いなる遺産」だけ読ませることができました。

そんな父が中学生の子どもに読んで欲しいとピックアップしている本が7冊あるので、せっかくですからご紹介したいと思います。

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夏休みの中学生(特に二年生)におすすめする読書七選

大いなる遺産(上巻) : ディケンズ

あまり本を読まないうちの子どもが読み切るだけあって、ストーリーが面白く読書に慣れていない子どもさんにもうってつけかと思います。また、上下巻とそれなりのボリュームがあり、読み切ったという満足感も得られるので自信をつけるのにもオススメだと考えます。

貧しい鍛冶屋のジョーに養われて育った少年ピップは、クリスマス・イヴの晩、寂しい墓地で脱獄囚の男と出会う。脅されて足枷を切るヤスリと食物を家から盗んで与えるピップ。その恐ろしい記憶は彼の脳裏からいつまでも消えなかった。ある日彼は、謎の人物から莫大な遺産を相続することになりロンドンへ赴く。優しかったジョーの記憶も、いつか過去のものとなっていくが…。

どうです?大人でも読んでみたくなりませんか?わたしはもう何回も読んでいますが、けっこう毎回楽しめます。また、現代版にアレンジした映画もあるのですが、これまたオススメです。こちらもわたしは三回くらい観ていると思いますが、イーサン・ホークとグウィネス・パルトロウという美男美女の共演は本当に素晴らしいです。

大いなる遺産 (上巻) (新潮文庫)

大いなる遺産 (上巻) (新潮文庫)

 
大いなる遺産 (字幕版)

大いなる遺産 (字幕版)

 

シェイクスピア物語 : ラム

この本は有名な「シェイクスピア」という言葉がタイトルに入っているので手にとってくれ易いと思います。正直に言うともう少し早く読んでもいいかなとも考えたのですが、シェイクスピアの作品はけっこうシニカルな面がありますので、やはり中学生くらいで読むのがいいのかもしれません。うちの子が一番に手に取ったのもやはりこの本でした。

名著を10分で読むなどのシリーズが流行ったりしましたが、それではやはり面白さが損なわれます。こちらは短縮したというよりも、そのままでは読みにくい戯曲を物語にして読みやすくしたものとなります。オススメですよ。

有名なシェイクスピアの戯曲を、ラム姉弟が原典のたいせつな表現を生かしながら書き下ろした物語。四大悲劇「ハムレット」「リア王」「オセロ」「マクベス」をはじめ、「ロミオとジュリエット」「ヴェニスの商人」など、11編を選んだ。中学以上。

韃靼そばの「ダッタン」ってなんだ?などの地味な雑学が身に付くのもオススメですし、なによりもシェイクスピアの各種作品を読み易い物語形式で読めるというのは本当に良いものです。興味を持った作品は原典に当たることへの入り口になってくれればなとも思っています。

シェイクスピア物語 (岩波少年文庫)

シェイクスピア物語 (岩波少年文庫)

  • 作者: チャールズラム,メアリラム,アーサー・ラッカム,Charles Lamb,Mary Lamb,矢川澄子
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2001/09/18
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ロウソクの科学 : ファラデー 

この本をわたしが読んだのは大学一年生の頃だったかと記憶しています。サークルが同じ理系の友人が持ったいたのを借りて、その面白さにあっという間に読み終えたのを鮮烈に憶えているからです。

文系・理系という区別自体がすでに曖昧になっています。数学的な考え方や化学的な実験を繰り返す手法は必須のスキルだと個人的に考えます。そんな入り口になってくれたらなと強く思うのです。

「この宇宙をまんべんなく支配するもろもろの法則のうちで、ロウソクが見せてくれる現象にかかわりをもたないものは一つもないといってよいくらいです」ロンドンの貧しい鍛冶屋の家に生まれたファラデーは、1本のロウソクを用いて科学と自然、人間との深い交わりを伝えようとする。子供たちへの慈愛に満ちた語りと鮮やかな実験の数々は、科学の面白さ、そして人類の未来をも照らしだす。時を超えて読者の胸を打つ感動的名著。

ロウソクの科学 (角川文庫)

ロウソクの科学 (角川文庫)

 

デミアン : ヘッセ

高校生くらいで読んでもいい本ですが、中学生くらいに読んでおくと早熟な子になってくれるかなと。突然ですが極論すると結局、親は自分の尺度でしか子どもをみることができないのではないかと思っています。尺度というか自分がうまくできたことを真似させたいというか。

わたしはたくさんの本を読んで、たくさんの人の考え方、極端に言えばたくさんの人生に触れてきました。それが良かったのだと自分では考えているため、早め早めに背伸びした本を読んでいって欲しいのだと思います。 

ラテン語学校に通う10歳の私、シンクレールは、不良少年ににらまれまいとして言った心にもない嘘によって、不幸な事件を招いてしまう。私をその苦境から救ってくれた友人のデミアンは、明るく正しい父母の世界とは別の、私自身が漠然と憧れていた第二の暗い世界をより印象づけた。主人公シンクレールが、明暗二つの世界を揺れ動きながら、真の自己を求めていく過程を描く。 

デミアン (新潮文庫)

デミアン (新潮文庫)

 

あすなろ物語 : 井上靖

この本もまた今でもはっきりと覚えています。わたしがこの本を読んだのは大学生の頃でした。ひとりの人間の生き方をまざまざと読むことができる(追体験することができる)稀有な本だと思います。

現代からみると青臭い感じもするかもしれませんが、中学生が読むのにはむしろ良いかなと考えて候補に入れています。でも、うちの子は多分この本を一番最後に選ぶんだろうなぁ。 

天城山麓の小さな村で、血のつながりのない祖母と二人、土蔵で暮らした少年・鮎太。北国の高校で青春時代を過ごした彼が、長い大学生活を経て新聞記者となり、やがて終戦を迎えるまでの道程を、六人の女性との交流を軸に描く。明日は檜になろうと願いながら、永遠になりえない「あすなろ」の木の説話に託し、何者かになろうと夢を見、もがく人間の運命を活写した作者の自伝的小説。 

あすなろ物語 (新潮文庫)

あすなろ物語 (新潮文庫)

 

蝿の王 : ウィリアム・ゴールディング 

わたしが小さい頃は、男の子であればそのほとんどが幼少の頃に「ロビンソンクルーソー」や「十五少年漂流記」を読んでいたのではないでしょうか。そのくらいメジャーなジャンルである、漂流したり遭難したりした人たちが頑張って生き抜くという物語。そんなお話なのかと思って読み始めると。。。

わたしが持っているのは新潮文庫版なのですが、今では絶版のようです。ハヤカワepi文庫って新訳なのですね。こちらも読んでみたいなぁ。 

疎開する少年たちを乗せた飛行機が、南太平洋の無人島に不時着した。生き残った少年たちは、リーダーを選び、助けを待つことに決める。大人のいない島での暮らしは、当初は気ままで楽しく感じられた。しかし、なかなか来ない救援やのろしの管理をめぐり、次第に苛立ちが広がっていく。そして暗闇に潜むという“獣”に対する恐怖がつのるなか、ついに彼らは互いに牙をむいた―。ノーベル文学賞作家の代表作が新訳で登場。 

蠅の王〔新訳版〕 (ハヤカワepi文庫)

蠅の王〔新訳版〕 (ハヤカワepi文庫)

 

潮騒 : 三島由紀夫

実に読み易い本ですし、素晴らしい物語ですから小学生でも読めると思うのですが、やはり恋愛の要素が入る物語は、中学生以上でないとよくわからないのではないでしょうか。もちろん、中学生にもなるとすでに失恋のひとつやふたつ経験しているかもしれないので、こんな甘いものじゃないと逆に思うかもしれませんが。

それもまた人生ですよね。

文明から孤絶した海、青い南の小島――潮騒と磯の香りと明るい太陽の下に、海神の恩寵あつい若くたくましい漁夫と、美しい乙女が奏でる清純で官能的な恋の牧歌。人間生活と自然の神秘的な美との完全な一致をたもちえていた古代ギリシア的人間像に対する憧れが、著者を新たな冒険へと駆りたて、裸の肉体と肉体がぶつかり合う端整な美しさに輝く名作が生れた。 

潮騒 (新潮文庫)

潮騒 (新潮文庫)

 

あとがき

読んでいただいてどうもありがとうございます♪ わたしが夏休みに入ったばかりに選んだ本たち7冊、うちの子もなんとまだ3冊しか読んでいません。本当に今の時代は本を読まない時代になってきました。そして御多分に洩れず、いまだに宿題の読書感想文を書いていないようです。

なんでしょうね、読書って最強の教材だと思うのですが。役にたつかどうかわからない学校や塾、受験のための勉強とは違った、人間の息吹というか匂い立つような人生を体験できる、そんなモノが数百円で手に入るのです。

上にも書きましたがyoutubeもいいのでしょうが、併せてぜひ本も読んで欲しいものですね。特に中学二年生は多感な時期です。いろいろな物語に触れることは良い事だと思うのです。