国産品 酔夢譚

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森博嗣先生の傑作スカイ・クロラシリーズは時系列順か発刊順に読むべきか

今週のお題「読書の秋」にならった訳ではないが、この三連休は読書三昧に過ごした。もちろん、景信山から小仏城山を経て高尾山への縦走などアクティブな活動もしたが、移動の電車やバスでは本を読んでいた。その京王線の準特急のなかで女性が読んでいたのがなんと「ナ・パ・デア」だったことからこの記事を書くことを思いついた。

スカイ・クロラシリーズの出版された順とその年月

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出版された順は、

  1. スカイ・クロラ(The Sky Crawlers)2001年
  2. ナ・バ・テア(None But Air)2004年
  3. ダウン・ツ・ヘヴン(Down to Heaven)2005年
  4. フラッタ・リンツ・ライフ(Flutter into Life)2006年
  5. クレィドゥ・ザ・スカイ(Cradle the Sky)2007年

である。出版された年を見ると第一作であるスカイ・クロラが発刊されてからしばらく空いていることがわかる。第二作であるナ・パ・デアからは毎年発刊されておりその筆の勢いがわかる。もともと森博嗣先生は多作で有名であり、これくらいは余裕なのだろうが素直にすごいと思う。

ちなみに「スカイ・クロラ」が押井守監督により映画化されたのが2008年。当時、「イノセンス」の成功で乗りに乗っていた押井守と、制作はProduction I.Gという最強の布陣であるこのアニメも最高である。

注記:2008年に発行されたスカイ・イクリプス(Sky Eclipse)は短編集になるのでここでは省くこととする。

スカイ・クロラシリーズの作品中の時系列順

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作品中の時系列順に並べると、

  1. ナ・バ・テア
  2. ダウン・ツ・ヘヴン
  3. フラッタ・リンツ・ライフ
  4. クレィドゥ・ザ・スカイ
  5. スカイ・クロラ

となる。クサナギ、ティーチャ、カンナミ、トキノの関係がすんなり入るのは、やはりこの順番かと思う。 

注記:わたしはネタバレを好まないが、登場人物の名前くらいならいいよね。

ちなみに、この画像の装丁は文庫版のものとなる。単行本で持っている方はなかなかいないかもしれないが、文庫版の前にノベルス版があった。そのノベルス版の表紙や挿絵を描いているのが鶴田謙二氏である。若い方は知らないかもしれないが、とても魅力的な作風の氏の挿絵で本作を読めるのは羨ましい。

Amazon Kindle版などはノベルス版の絵になっているので、電子書籍版であれば見ることができるのだろうか。電子書籍では挿絵などが除かれている作品も多いので気になるところである。

結論!スカイ・クロラシリーズはどの作品から読むべきか?!

wikiによると森博嗣先生は、

筆者によれば、「第1巻は「ナ・バ・テア」ですので、これから読むのが普通」と言うことだが、「どの巻から読んでも差し支えは無い」とも語っている。

とのことである。ググってみたが原典にあたることはできなかったが、とても森博嗣先生らしい工学的な回答である。ではわたしのオススメはどうかというと、それはやはり作品内の時系列順に読むこと。シリーズが5冊であることを多いと思う人であればそれこそ、シリーズのタイトル作でもあるスカイ・クロラだけ読めばいいかもしれないが、5冊であることを楽しめる人であれば、やはりそれぞれの登場人物の背景や個性がすんなりと入ってくる方がいいと考えるからだ。

ただ、もちろん森博嗣先生もおっしゃっているように、発刊順に読んでいっても味わい深いとも言える。ああ、あのキャラとこのキャラはそういうしがらみがあったのかなどと思えるからだ。結局は先の発言のようにどちらでも良いというのが結論なのかもしれない。

あとがき

読んでいただいてどうもありがとう♪ ちなみにわたしが最初に買ったのは、ナ・バ・テアで文庫版の装丁の美しさとNone But Airというタイトルのカッコ良さに惹かれてなのだが、本当にいま見てもこの文庫版の美しさには惚れ惚れする。「none but〜」という慣用句で「〜以外に何もない」となることもこのタイトルで覚えた。何かの勉強になるあたりは、さすが森博嗣先生の作だ。